So-net無料ブログ作成

Tom Pettyなユーティリティシャツを作った。

C77EA866-4395-49C3-B252-ECFC4F430BE3.JPG


jackson browneの日本公演が2週間後に迫り、浮かれたっている10月のはじめに入ってきたTom Pettyの悲報。様々な情報が錯綜しましたが願いは届きませんでしたね。
悲しい気持ちを抱えながらも迎えたjackson browneのオーチャード初日。
オープニングにjacksonがぶちかましたのは
Tom Petty&Heartbreakersの「The Waiting」
これには度肝を抜かされたって方多かったですね。

話を戻します。ユーティリティシャツに。

fbなどを通じて自分のTom Petty感を音楽的な側面からあれこれ好き勝手に書いてきましたが、
常々・・・まぁ悪い癖というか、自分的には当たり前なのですが
音楽とファッションを同軸に置きたい思いから、
自分らしいTom Pettyへのトリビュートはできないだろうかと考えていました。

そこで思い立ったのがTomが大好きなミリタリー系のファッションで何かできないかと。

ここから約一カ月の苦悩がはじまります。

実は・・・ミリタリーに関して僕は全くの門外漢である事(笑)

これは致命的です。
でも何か行動に起こしたい。

一番最初に起こした行動は

手頃なところでそんな雰囲気を味わう。(安易ですよね)

半額くらいになっていたGAPのミリタリーシャツを買う。

0001.jpg

人生初のミリタリーシャツ(笑)

最近「着た切り雀」ってくらい着ています。
車移動が多いのでこういうシャツ(シャツジャケット)て
重宝するんですよね。
これはミリタリー系を見直すきっかけになりました。

しかし・・・
これじゃトリビュートにならない(泣)

よく覗く海外のファンサイトに「Mudcrutch Farm」という
Tom Petty&Heartbreakersのコミュニティがあり、
そこにあった「Petty, The Sharp Dresser」というスレッドをみつけ、
読んでみると・・・

どうやらTom Pettyがステージ衣装として着ているシャツが欲しく
それがどこで入手できるか・・・そんな問いかけのスレッドでした。

写真を見ると2013〜2014年頃にTomがステージで愛用していたシャツを彼は探していたようで・・・

0002.jpg

0003.JPG

0004.JPG

「これだ」って思いました。
これが作りたいって。

しかし前述のとおり、ミリタリーに関しては門外漢。

Tomのものがハイブランドのミリタリー風なシャツなのか、それともサープラスなのか
それすらわからない。

ちなみに「Petty, The Sharp Dresser」のスレッド主が最終的に到達したのがこれ。 確かにパッチはそれらしいけど、これまったくダメだって思いました。

IMG_5612.JPG

ここら辺りがアメリカ人なんだなぁ。 これで大満足なんだろうけど、僕はそうはいかない。

まずパッチの検証から始めた。
右袖と胸の2枚は案外早くわかりました。

右袖の大きいパッチは
米軍第2歩兵師団

0005.jpg

これはJohn Lennonが1972年マジソン・スクエア・ガーデンで行ったOne To One』コンサートで着用していたシャツに同じパッチがついている。
有名な話であるがジョンのシャツは、ニューヨーク近郊のミリタリィショップか古着屋で予備知識無しで選んだシャツ。朝鮮半島の非武装中立地帯をパトロールする『平和を守る兵士』が実際に着ていたシャツ。

その左腕に着けられていたパッチ。
Tomのシャツでは右袖に付いている。

ポケットのフラップ上部のパッチは
米軍第34歩兵師団

0006.jpg

「レッドブル」と呼ばれた赤いタイプではなくゴールド。
これは本来袖に付くのだがTomは胸に。

そしてマチのあるポケットには
米軍第4歩兵師団のアイビーパッチ。
これも本来左袖用であるがTomは胸に。

0007.jpg

パッチは・・・ここまでは案外順調でしたが、
問題は左袖。
ステージでの着用がほとんどのため、ギターを弾いているカットには
ネック側(左袖側)

0008.JPG

画像検索であれこれ探していたら・・・
ありました!左袖。

0009.JPG

しかし・・・
「見えてる部分が少な過ぎる」
なんとか上のアーチ型は「RANGER」である事は解ったのですが
その下が問題。
わずかに見える部分を頼りに雰囲気の似ているパッチを探しまくったら・・・
見つかりました。

どうやら第172歩兵旅団の部隊章。

0010.jpg

なんと!逆さまに付けられている。

0011.JPG

この逆さまが間違いなのか狙いなのかは不明。



パッチはこれで全て判明。


さて、問題はシャツです。

写真から判断するとエポレットが付いたヘリンボーン。
しかもタイト気味。

自分で探していましたが、友人でありミリタリー系も詳しい
ロックガレージさんにも調べてもらっておりましたが・・・
盲点だったのがアメリカ軍もしくは、ハイブランドでアタリをつけていたので
なかなか気がつかなかったのですが、これはオランダ軍のシャツではないかと。

近年のオランダ軍に支給されているシャツは隠しボタンで生地もヘリンボーンではありません。
60年代〜70年代に支給されたシャツがドンズバだと確信したのは、
Tom Petty、オフでもユーティリティシャツ着ることが多く、何枚かオランダ軍の物を着用しています。

0015.jpg

0013.jpg


で、1020円(安い!)で手に入れたのが1974年にオランダ軍に支給されたシャツ。
確かにアメリカ軍の物より袖も細身。

0012.jpg


Tomの物とは胸ポケットの長さが若干違いますが、ここは許される範囲かと。

で完成したのがこれ。

0014.jpg

100%を目指すなら、ポケット上の2個のリボン略綬も付けたいのですが
画像で判断不能のため、今回はここまで。

IMG_5664.JPG

IMG_5663.JPG

IMG_5665.JPG


どうやらTom Pettyにはお抱えのテイラーがお屋敷に常駐しており、Tomのリクエストに合わせ様々な加工をしていたようです。

これは憶測の域ですが、ドンズバのミリタリー放出品を着なかったのは何か理由があるのではないかと。
本来袖に付くパッチを胸に貼ったり、右左変えたり、また逆さまにしたり(逆さまは間違いかもしれませんが)デザインとしてパッチを楽しみたかったのかなぁと。そこには後日談であれ、John Lennonの「平和」に結びつく何か思いがあったのか・・・よくわかりませんが。

まぁ、僕ができるトリビュートって事でこの話は終わりたいのですが。
ガシガシ着ていきます。

IMG_5872.jpg



nice!(5)  コメント(0) 

Hamilton Leithauser + Rostam [アナログ盤]

14500756_1124031081010331_2867323771485725037_o.jpg

ザ・ウォークメンのハミルトン・リーサウザーとヴァンパイア・ウィークエンドのロスタムが始めた新ユニットなのですが・・・
発売されたばかりなのにWEBでもあまり紹介がされていません。
ハミルトン・リーサウザーのソロワークのノスタルジック感の良さとヴァンパイア・ウィークエンドのアマアマな部分がきちんと融合していて実に気持ちがいいアルバム。

14468235_1124031087676997_3627747171043565132_o.jpg

現在流れているiPhone7のCM『I Had A Dream That You Were Mine』収録の楽曲「In a Black Out」が使われています。

・・・これがなんとも「コールドケース」のオープニングにある事件までの過程を描いたシーン、もしくは最後に未解決事件が解決した後に流れる過去と現在が交差したエンディングの見せ方と『コールドケース 』の真骨頂である曲のチョイスとイメージがダブってしまう。
曲も良いが、iPhone 7 の「 Midnight編」の映像がたまらく好きです。Midnightのワクワク感とちょっと切ない雰囲気に毎日クギ付けです。

14566339_1124031084343664_968163382294053796_o.jpg

アルバムを通して聴くと益々その感覚が強まりました。そう・・・1940年代や50年代に起きた未解決事件の回想シーンに使われる豊かな国「アメリカ」の日常が目にうかぶような、そんな空気感があるアルバムです。
ダウンロードコードも付いておトクな重量盤。
ジャケのアートワークもブックレットもよろしっ!



WOWOWの開局25周年を記念して、吉田 羊主演の『コールドケース ~真実の扉~』2016年10月22日から毎週土曜日22:00 - 23:00にWOWOWで全10話放送される。
そんな日本版を盛り上げるべく(日本版いらなぁ〜いって声も多いが)本家『コールドケース 』のシーズン1がWOWOWで現在放送中。
民放、WOWOW、AXNなどでほぼ全話観ているが、ついつい観てしまう『コールドケース 』。
過去の事件を振り返ったシーンの出来栄えは秀逸。忘れられないエピソードやシーンがたくさん記憶に残っている。
はたして日本版のリメイクがどこまであの作り方に迫れるのか。リリーが吉田 羊でいいのかぁ?とか、全10話という短さにリリー・ラッシュの心の闇や苦悩が吉田 羊にもバックボーンとして描かれるのか?とか・・・過去の事件の時代背景がアメリカだからキラキラしながらも悲しく切ない映像美が再現されていたと思うのだが・・・
まぁ、日本版は「別物」として楽しむ方がよさそうだ。





アサイラムレコード レーベルの話を… [アナログ盤]

ASYLUM
住所の謎の研究

初期ASYLUMのアーティストがお好きな方なら、やはり手に入れたいのは通称『ホワイトアサイラム』。
US盤にこだわりたい方ならリムに印刷されたこの住所ですよね。

MFG. BY ATLANTIC RECORDING CORP., 1841 BROADWAY, N.Y., N.Y.

01.jpg

ホワイトアサイラムの時期はATLANTICの傘下なのでこの住所も目印です。


通称『クラウズアサイラム』になった1973年はWarnerに売却されてElektraと統合されたためにリムの表記は変わります。

ASYLUM RECORDS Mfg. by Elektra/Asylum/Nonesuch Records, A Division of Warner Communications, Inc., 15 Columbus Circle, New York, N.Y. 10023

03.jpg


この1973年…実に厄介。
ASYLUM最大の変換期でもありカタログナンバーが『SD』でありながらホワイトアサイラムではなくクラウズだったりして。

そしてさらに厄介事が。
住所表記です。僅かな期間(おそらく2カ月間)だけ
ASYLUMの当時の所在地がリムに入ったものがあります。

9120 SUNSET BLVD., LOS ANGELES, CALIF. 90069

02.jpg


海外のサイトのデータベースを参考に調べると、7インチに関してはAS 11023 ~AS 11025の3種のみが『SUNSET BLVD』の住所のようです。


■Jackson Browne/Redneck Friend(73年9月)

■Ned Doheny/On And On(73年9月)※写真3

■Eagles/Outlaw Man(73年8月)

そうなんです。この3枚は73年発売のシングルなのですが
73年1月のBatdorf And Rodneyから同年8月のDavid BlueまではATLANTICリム、そして10月のLinda Ronstadtからは『Elektra/Asylum』リムになります。

下記3種の『SUNSET BLVD』リムの7インチでも

AS-11023
Jackson Browne/Redneck Friend
(クラウズ通常盤)
プロモ盤はATLANTIC住所

AS-11024
Ned Doheny/On And On
(クラウズプロモ盤、通常盤は未確認)

AS-11025
Eagles/Outlaw Man
(クラウズ通常盤)
プロモ盤はATLANTIC住所

『FOR EVERYMAN』にホワイトアサイラムは存在しませんが、
『NED DOHENY』と『DESPERADO』に関してはホワイトが主ですが、クラウズのSD品番が存在するためややこしいのですが
Eagles/Outlaw Manのようにプロモ盤はATLANTIC、通常盤はSUNSET BLVDリムなんて事が生じています。

おそらく7インチ同様にアルバムも『NED DOHENY』と『DESPERADO』はSUNSET BLVDリムが存在するようですが
未確認です。

※『『FOR EVERYMAN』にホワイトアサイラムは存在しません』はUS盤を指します。

ASYLUM 住所の謎の研究 [アナログ盤]

ASYLUM 住所の謎の研究


初期ASYLUMのアーティストがお好きな方なら、やはり手に入れたいのは通称『ホワイトアサイラム』。
US盤にこだわりたい方ならリムに印刷されたこの住所ですよね。

MFG. BY ATLANTIC RECORDING CORP., 1841 BROADWAY, N.Y., N.Y.

01.jpg

ホワイトアサイラムの時期はATLANTICの傘下なので、リムもATLANTICと同じ。
通称『クラウズアサイラム』になった1973年はWarnerに売却されてElektraと統合されたためにリムの表記は変わります。

ASYLUM RECORDS Mfg. by Elektra/Asylum/Nonesuch Records, A Division of Warner Communications, Inc., 15 Columbus Circle, New York, N.Y. 10023

03.jpg

この1973年…実に厄介。
ASYLUM最大の変換期でもありカタログナンバーが『SD』でありながらホワイトアサイラムではなくクラウズもあったりして。
そしてさらに厄介事が。
住所表記です。僅かな期間(おそらく2カ月間)だけ
ASYLUMの当時の所在地がリムに入ったものがあります。

9120 SUNSET BLVD., LOS ANGELES, CALIF. 90069

02.jpg

実際にこのあたりを車で走ったり、歩いた事がある方ならそそられちゃう住所ですよね(笑)
海外のサイトのデータベースを参考に調べると、7インチに関してはAS 11023 ~AS 11025の3種のみが『SUNSET BLVD』の住所のようです。

その3枚は

■Jackson Browne/Redneck Friend(73年9月) ■Ned Doheny/On And On(73年9月) ■Eagles/Outlaw Man(73年8月)

そうなんです。この3枚は73年発売のシングルなのですが
73年1月のBatdorf And Rodneyから同年8月のDavid BlueまではATLANTICリム、そして10月のLinda Ronstadtからは『Elektra/Asylum』リムになります。

下記3種の『SUNSET BLVD』リムの7インチでも

AS-11023 Jackson Browne/Redneck Friend (クラウズ通常盤) プロモ盤はATLANTIC住所 AS-11024 Ned Doheny/On And On (クラウズ白プロモ盤) 通常盤は未確認 AS-11025 Eagles/Outlaw Man (クラウズ通常盤) プロモ盤はATLANTIC住所

『FOR EVERYMAN』にホワイトアサイラムは存在しませんが、
『NED DOHENY』と『DESPERADO』に関してはホワイトが主ですが、クラウズのSD品番が存在するため、ややこしいのですがEagles/Outlaw Manのようにプロモ盤はATLANTICのみ、通常盤はATLANTICリムとSUNSET BLVDリム両方存在…なんて事が生じています。
おそらく7インチ同様にアルバムも『NED DOHENY』と『DESPERADO』はSUNSET BLVDリムが存在するようですが
未確認です。

SUNSET BLVDリムを探すのは実に困難。プロモ盤より通常盤がさらに見つからないのですが、Ned Doheny/On And Onのプロモ盤は比較的発見しやすいため、今回入手できましたので
リム比較の画像をアップします。
ASYLUM研究はとにかく厄介です(泣)



Traveling on a Sundeck [アナログ盤]

タケカワユキヒデ
Traveling on a Sundeck
(スプリンター・リフトバック~光の中を走るサンデッキ ~)

2015-08-26 10.49.4600.jpg


長い間探していて見つからなかったタケカワユキヒデの非売品7インチです。
1976年にトヨタのスプリンターリフトバックの販売促進用に制作されたもので、レーベルのCOLUMBIAロゴの下に「委託制作」の記述があります。

2015-08-26 10.51.0400.jpg

2015-08-26 10.51.1600.jpg

何年も探していてまったく見つからなかったのに、先々週ヤフオクになんと2枚も!
1枚は既に5000円即決で終了していて、残った1枚(別の出品者さん)が1000円スタートで
誰も入札無し。落札出来ました(涙)

この「委託制作」と78年発売の「CMソング・グラフィティ ゴダイゴ・スーパー・ヒッツ」収録の曲が別モノで、「CMソング・グラフィティ」に収録されているのは新録。
スプリンター・リフトバックのCMが好きで好きで・・・「CMソング・グラフィティ」が発売された時は嬉しかったのだが・・それはCM用のフルバージョンで無かったため残念だった記憶が。

2015-08-26 11.25.1500.jpg

このレコードの存在を知ったのは、恐ろしく詳細まで調べ上げられたゴダイゴのファンサイト「STUDIO-G」を見てのこと。素晴らしいデータ収集が圧巻です。

「CMソング・グラフィティ」収録の物との大きな違いはやはりCMを意識したアレンジになっていること。タケカワ氏の解説では新録バージョンがベストトラックと言っているが、完成度はやはりLPバージョンが上かもしれませんね。実際のCMのテイクは、15秒版、30秒版で構成が違うし、特に15秒版は複数存在し、歌詞がハミングに変わったり、部分的にインストになったり様々。ライナーに書かれているように13バージョン存在するようだが、ベースになっているのはこの販促用のフルバージョンだと思います。





2015-08-26 10.50.4200.jpg


CMのヒロインがアグネスラムからステファニーに代わり、曲のなんとスプリンターの歌う「スプリンター・リフトバック」で曲名も「サンシャイン・オン・ミー」に。残念ながらクオリティはタケカワバージョンが断然上ですが、クレジットにタケカワユキヒデと奈良橋陽子の名前があり歌詞も変わっている。

2015-08-26 11.42.0200.jpg

これも「委託制作盤」のライナーに書いてあったのだが、歌詞、曲共に完成後に「スプリンター・リフトバックと入れてほしい」との要望からの変更があったそうで。
もしかしたら「サンシャイン・オン・ミー」が元の歌詞だったのかなぁ〜?なんて妄想も。




PACIFIC PARADISE [アナログ盤]

2009011.png

このアルバム「太平洋パラダイス(PACIFIC PARADISE)」が発売されて25年になる。1983年のことだ。

随分時間が経ってしまった事を思うと・・・歳取ったなぁ〜って痛感しますね。

CIMG3560.png
表ジャケット。コンセプトはフリーペーパー。

いろいろ細かく調べようと思ったのだが、25年も前の話だし・・・
このレコードの話題すらネット上では見つからない。
自分の記憶の範囲でしか紹介できませんが、お付き合いください。

CIMG3561.png
裏ジャケット。参加ミュージシャンの写真とスタッフも・・・

このレコードが制作された経緯を考えると・・・
当時としては結構大きなプロジェクトで、斬新な「企画モノ」だったと思う。

発売は前述の通り1893年。
CBSソニーからのリリース。
近年よくある日本サイドで企画されたコンピと大きく異なるのが、
「全て、新録音のオリジナル」であること。

80年代以降、日本で企画され海外の著名なアーティストによる 日本人のカヴァー集のようなものとは訳が違うのだ。
参加アーティストも誰でも知っているビッグネームではなく・・・
知らない人にはまったく興味を魅かないメンツである。

反面、ハワイアンミュージックや、当時「サーフロック」などと言われたジャンルが
大好きな人には「信じられない」内容の濃さである。

参加ミュージシャン(収録順)
CIMG3565.png

●マッキー・フェアリー
●デニス・グラウ
●カポノ・ビーマー
●ブラザー・ノーランド
●ヘンリー・カポノ
●マラニ・ビリュー

マッキー・フェアリーとマラニ・ビリューは元カラパナのメンバー。
カポノ・ビーマーは、ビッグウエンズデーのサントラの話にも出た
ケオラ&カポノ・ビーマー
ヘンリー・カポノは70年代のハワイを代表するデュオ、セシリオ&カポノ
ブラザー・ノーランドは日本での知名度こそ低いが、
早くからレゲイやスカなどの音楽を取り入れ、
ジャワイアンやジャムバンドの構築を独自に築いたプレイヤーだ。

このメンツ、接点がありそうで以外に無いのがおもしろい。組み合わせが妙だから
下手したら散漫な企画倒れに終わりそうであるが・・・・
ここにも大きな仕掛けがあり、重要なキーマンが2人いる。それが・・・
カマサミ・コングとニック・カトウである。

カマサミ・コングと聞いて懐かしいって思ったお父さんやお母さん!そう「KIKI」なんですよ。

彼は元々オハイオ出身のDJで76年からハワイのAM局「KIKI」で人気DJとなる。
なんと今は日本に住んでいるらしい。
そんなカマサミ・コングの軽快なDJが曲を繋ぐ。
かれはこのLPのなかで余すところなくハワイの魅力を細かく紹介している。
観光ガイドのように・・・

そしてもう一人がニックカトウである。
1973年よりハワイに住み、フォトグラファーの傍ら、ヘンリー・カポノやピーター・ムーンバンドの制作にも関わるレコード会社も経営。
日本の出版社から写真集「MY HAWAII」を発売。1983年のことだ。

そうなんです。レコード会社に出版社、ハワイの観光局、航空会社等で一丸となり
ハワイ観光をアピールする「宣材」の要素もあったのです。
しかし、そんなことを感じさせない新録音の新曲はどれも光輝いています。

アルバムは・・・・
CIMG3570.png
こんなコンセプトで分けられています。

全部紹介しても音源が誰も知らないのが辛いので(笑) 数曲ピックアップします。

A-1
マッキー・フェアリー「グッドタイムス・バッドタイムス」
オープニングをコングの軽快な喋りとともにつとめるマッキー。
良質なAORナンバーだ。(AORと言っていいのか疑問だか)
カラパナの運命はサーフィン映画のタイトル曲によって決定づけられた
「サーフ・ロック」のイメージが強いが、志は高かった。
昼間の太陽を連想させるものより、ムードのあるナンバーが多かったのも
方向性を物語っていると思う。
マッキー・フェアリーは1999年、ドラッグの常習で収監されていた
刑務所で自らの命を絶っている。残念な話だ。

A-3
カポノ・ビーマー「パイプライン」
80年代に入ってから兄弟は進む方向性が変ったのか、単独活動が多くなります。
兄のケオラは伝統的なスラックキーギターと共に、あの独特の甘い声を活かした
歌モノ中心になり、弟のカポノはスラックキーを活かしつつも、よりグローヴァルな
世界へ・・・どちらかと言えがイージーリスニングっぽくなったかな?
ゴンチチみたいな感じとでも言ったらいいのかな?
しかし、ビーマー一族に伝わる伝統のフレーズはキチンと弾いています。

B-1
ブラザー・ノーランド「ココナッツ・ガール」
最初に聴いた時は違和感ありましたね。ハワイの匂いがしない・・・なんてね。
しかし、これが当時最もクールは「ジャワイアン」だったわけで。
リズムは完全にウラですし、歌い方にも毒があった。
B面のラストを飾る名曲と同じ人間が歌っているとは思えなかった。

B-3
マラニ・ビリュー「ソー・ロンク・トゥ・ザ・シティ」
タイトル通り、センチメンタルな名曲である。ある種ビーマーズの
「ホノルル・シティ・ライツ」にも通じるものを感じる。
ハワイという観光地は・・・一種独特の去り難さがあるような気がします。
滞在日数に関わらず、訪れた人をセンチメンタルにしてしまう島。
そして「SO LONG」と言いたくなる・・・
そんな魅力がハワイにはあると思うのですが・・・
前述の通りマラニ・ビリューはマッキー・フェアリーと共にカラパナのオリジナルメンバー。
名曲「メニィー・クラシック・モーメンツ」のヴォーカルも彼である。
ビジュアル的にもマッキーの方が表に出がちだが、本当の意味でカラパナサウンドを
支えていたのは間違いなくマラニ・ビリューであろう。

B-5
ブラザー・ノーランド「ララバイ」
このアルバムを締めくくるのがB-1でジャワイアンを聴かせた
ブラザー・ノーランド。ここではまるで女性のような・・・優しい声で
家族の愛情の細やかさを歌っている。何気ないハワイの日常なんだろうけど
あたたかい歌だ。

ここでアルバムは終わる。

CIMG3567.png
ライナーノート
CIMG3568.png
CIMG3569.png
キレイな写真集になっている。
ここで紹介されている写真は前述のニックカトウ写真集「MY HAWAII」からの抜粋。

CIMG3571.png
こんなシールのオマケも!

企画盤の宿命かもしれないが、25年経った今日までこのレコードはCD化されていない。残念なことにほぼ全曲がこのアルバムのための書き下ろしであるため、個々のアーティストのCDでも聴くことが出来ない。 マッキー・フェアリーの「グッド・タイムス・バッド・タイムス」のみ、後発のハワイアンAORコンピ(もちろん日本企画)には収録されたことがあった。 私は特に・・・マラニ・ビリューの「ソー・ロンク・トゥ・ザ・シティ」に思い入れがあったので ホノルルのオンラインショップなどマラニ・ビリューの名前で引っかかるCD探しまくったがやはり無かった。幸運なコトにブラザー・ノーランドは同83年に発売された彼のアルバムに「ココナッツ・ガール」と 「ララバイ(リトル・ララバイと曲名が変っているが)」が納められている。しかし。2曲ともこの「太平洋パラダイス」とはヴァージョンが違う。これは驚きました。


Greatest Hits

Greatest Hits

  • アーティスト: Brother Noland
  • 出版社/メーカー: Mountain Apple
  • 発売日: 1995/03/14
  • メディア: CD



こんな・・・いわば幻の名盤的なアルバムにも関わらず、評価・知名度共に低い。低過ぎる。 このあと、気を良くして「太平洋パラダイス2」も発売。(これは持っていません) その後、同シリーズとしてマッキーのソロとヘンリー・カポノの「コナウインズ」が発売された。
CIMG3572.png



しかし・・・どのアルバムもプロモーション不足なのか・・過小評価されてしまったのか まったくもって抹殺されたも同然。 アメリカンのロック、AORは好きで詳しいけど、ハワイ関係はまったく知らないって人が多いと思いますが、「ハワイ」という垣根やイメージを一度取っ払って・・・ハワイ出身のアーティスト聴いてみてはどうでしょうか?思わぬ発見がそこにはありかもしれません。

現在簡単に手に入るモノで、聴いて損は無い(私の主観ですけど・・・)ハワイ出身アーティストのアルバムを何枚か紹介して終わりたいと思います。

Thank You! MAHALO!



カラパナI(K2HD/紙ジャケット仕様)

カラパナI(K2HD/紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: カラパナ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/02/18
  • メディア: CD




エルア(紙ジャケット仕様)

エルア(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: セシリオ&カポノ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/10/18
  • メディア: CD




Great Grandmother Great Grandson

Great Grandmother Great Grandson

  • アーティスト: Kapono Beamer
  • 出版社/メーカー: Orchard
  • 発売日: 2003/03/05
  • メディア: CD




マッキー・フェアリー・バンド

マッキー・フェアリー・バンド

  • アーティスト: マッキー・フェアリー・バンド
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/07/31
  • メディア: CD






BIG WEDNESDAYのサントラを聴く。 [CD]



しかしまぁ、いろんなCDの買い逃しをしているが、正直コレは凹んでしまいました。

こんなサントラ盤がこっそり発売されていたなんて・・・

CIMG3204.gif
Big Wednesday [Original Motion Picture Soundtrack]



それも2005年です。私が情報見逃していただけかもしれないんだけど。

奇蹟のステレオ「マルチトラック」ミックスダウンされたものに加え、映画では実際使用されず
「お蔵入り」となった音源ソースをボーナストラックとして新たにリミックス。
言わばコンプリートなビッグ・ウェンズデーのサウンドトラックと言えるでしょう。

限定3000枚のプレスです。

様々な映画のサウンドトラックのスコアを発掘、CD化することで高く評価をされている
『Film Score Monthly』のシルバー・エイジ・クラシックスシリーズ。

実は・・・映画公開時からこの映画のサントラをチマナコになって探していましたが
発見することが出来ませんでした。それもそのはず・・・・

サントラはこのCDが出るまでの27年間、一度も発売されていなかった!(多分)

調べたところによれば、現存するマスター(マルチトラックではなく)が外部に流出。
海賊盤として密かに愛されていたとか、いないとか・・・(笑)

サントラ盤には、おおむね2通りあって、
映画で流れる様々な曲(既存、新曲問わずオムニバス的な)を中心としたものと、
その映画のために書かれたスコアで構成される・・・

そう、ジョン・ウィリアムズのスター・ウォーズのサントラみたいな。
この『BIG WEDNESDAY』のサウンドトラックは後者の方です。

スコアを書いたのはベイジル・ポールドゥリス

CIMG3205.gif



Big Wednesday [Original Motion Picture Soundtrack]

Big Wednesday [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: Denny / Pritchard, Phil Aaberg,Stephen Lee / Jackson, Al Jr. / Jones, Booker T. Cooper,Basil Poledouris,Basil Poledouris,Louise Di Tullio,Denny Aaberg,Kapono Beamer,Keola Beamer
  • 出版社/メーカー: FSM
  • 発売日: 2005/01/11
  • メディア: CD



DVDのオープニングのテロップより。
CIMG3185.gif

ベイジル・ポールドゥリスは『コナン・ザ・グレイト』、『青い珊瑚礁』、『ラッシー』などなど

様々なハリウッド映画のスコアを書いた方。『BIG WEDNESDAY』のスコアは
彼のデビュー作になります。

CIMG3196.gif
CIMG3197.gif

これはDVDの特典映像として監督ジョン・ミリアスが解説をしているシーン。
2人は大学時代からの親友で、学生時代にミリアスはベイジル・ポールドゥリスの
才能を見抜いていたそうです。

このサウンドトラックの素晴らしい特徴として・・・
壮大で感動的な交響曲を中心に構成されたスコアにポリネシアンな味を加えている事。

そうです。KEORA&KAPONO BEAMERのスラックキーとヴォーカルを採用したことです。

全編に渡りキーポイントとなるのが彼らの1978年の最高傑作アルバム
『HONOLULU CITY LIGHTS』にも収録されている『ONLY GOOD TIME』
サブタイトルが『THREE FRINDS THEME』というこの曲のメロディーが

随処に登場します。時に明るく、そして時には物悲しく・・・
3人の若者が人間として成長して行く過程での様々なシーンで出てきます。

『HONOLULU CITY LIGHTS』のアルバムジャケット。
CIMG3207.gif
同じく裏面のクレジット。
CIMG3210.gif

映画のエンドロール
CIMG3202.gif
CIMG3195.gif

もう1曲この『HONOLULU CITY LIGHTS』に収録されている『Kaliponi Slack Key』も
映画の中で効果的に使われていますが、2曲ともこのサントラ(映画に使用された)
ヴァージョンと『HONOLULU CITY LIGHTS』収録のヴァージョンは異なります。
あくまでも映画での作品がファーストレコーディングであることがこのサントラを聴いて
よく解りました。最初は『HONOLULU CITY LIGHTS』先攻かと思っていましたが・・・

映画の中でフェードアウトされた曲もこのサントラではフルバージョン聴くことが出来き、
このスコアの完成度の高さには改めて驚愕・・・こんな素晴らしいサントラが

僅か3000枚限定というのは、嬉しいような残念な枚数です。

70年代末にこの映画を見てた人、またはビデオ&DVD化で初体験した人・・・様々な
感想や思いがあると思います。

あのシーンで背景に流れていたあのメロディーが忘れられないって人も多いのでは。
私もそんな一人。

存在もしなかったサントラを探しまくった20代・・・

ビデオ発売でまた熱くなり、そしてDVDでまた改めて感動し・・・
そしてサントラと出会う。

映画の内容自体に感じる思いも、10代の私から40代後半へ成長?した私ではまったく違う感覚で
この映画に感じています。


ビッグ・ウェンズデー

ビッグ・ウェンズデー

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD




10代では・・・理解できなかった友情の本当の価値観、大人になることの難しさ、夫婦愛、先人を尊敬する心と、尊敬されることの重圧など・・・いろんなことがこの30年で解った・・・つもりです。

次回はもう少し詳しく様々なシーンを演出した楽曲について書きたいと思います。

最後にサントラ収録のナンバーを紹介します。

Track Listings
1. South Swell (Passing of the Years I)/Main Title(March of the Hawaiian)
2. Matt Surfs/Kaliponi Slack Key/Bear's Shack
3. Bear's Story
4. Golondrina
5. Passing of the Years II
6. You Oughta Know What I Mean, Bear
7. Bear's Wedding
8. Crumple Car - Denny Aaberg
9. Preparation March
10. Jack Surfs Alone
11. Aloha, Jack
12. Passing of the Years III
13. Summerset
14. Liquid Dreams
15. Jack's Back
16. Jack's Back, Pt. 2
17. Cemetery
18. Passing of the Years IV
19. Bear's Wharf
20. Matt Morning and Ominosity
21. Challenge/Big Wednesday Montage
22. Matt's Rite of Passage
23. Passing of the Mantle/Song of Three Friends (Only Good Times)

ここから未発表トラック&リミックス集
24. Big Wednesday Montage [Alternate Take]
25. Three Friends Theme[Instrumental]
26. Mexican Montage
27. Green Onions
28. Crumple Car [Extended Version] - Denny Aaberg
29. Drums Montage
30. Cosmic Indifference
31. Cemetery [Film Version]
32. Challenge [Alternate Take]
33. Trailer (Big Waves)

CIMG3192.gif



Clang Of The Yankee Reaper [CD]

実は・・・・

今回のVan Dyke Parksの紙ジャケ再発を知ったのは遼さんのブログ「DAYS OF MUSIC & MOVIES」の日記を読んで知った訳でして・・・いろんなコトにかまけて情報収集を怠っっていました(笑)

続きを読む


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。